脚本の書式:シーン見出し、台詞、ページレイアウト
シーン見出し、動きの描写、台詞、余白、フォント、ページレイアウトまで、脚本の書式を分かりやすく解説します。
· 6分で読めます
一貫した脚本の書式は、読み手が物語を追うのを助けます。余白、フォント、レイアウトについては提出先の要件を確認してください。このガイドでは主な要素を説明します。
書式が重要な理由
脚本の書式には理由があります。映画制作における共通言語だからです。
- 1ページ1分は大まかな計画上の目安であり、上映時間を保証するものではありません。動き、演技、編集によって長さは変わります。
- 誰にでも読める — 現場の全員が同じ書式で読みます
- プロとしての信頼 — 正しい書式は、業界を理解している証になります
- ソフト間の互換性 — 標準の書式なら、どの脚本作成ツールでも通用します
基本のページ設定
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| フォント | Courier New、12pt |
| 左余白 | 1.5インチ |
| 右余白 | 1インチ |
| 上余白 | 1インチ |
| 下余白 | 1インチ |
| 用紙サイズ | US Letter(8.5 × 11インチ) |
なぜCourierなのか。12ポイントの等幅フォントなら、ページのレイアウトを一定に保てるからです。ただし、書式が正しく整っていても、1ページ1分という慣例はあくまで目安です。
6つの書式要素
1. シーン見出し(スラッグライン)
新しいシーンはスラッグラインから始まります。左揃えで書きます(英語の脚本では大文字)。
屋内. コーヒーショップ - 朝
屋外. 高速道路 - 夜
屋内/屋外. 走行中のバス - 昼
構成: - 屋内. = 室内 | 屋外. = 屋外 | 屋内/屋外. = 両方 - 場所の名前(具体的に、ただし簡潔に) - 時間帯:昼、夜、夜明け、夕暮れ、続き、のちほど
ルール:スラッグラインは短くします。「屋内. 広々としたモダンなオープンプランのオフィス - 早朝」は間違いです。「屋内. オフィス - 朝」が正解です。
2. 動きの描写(ト書き)
スラッグラインのすぐ後に書きます。見えるものと聞こえるものを描写します。
トーレス刑事がダイナーに入ってくる。店内を
見渡す。ボックス席、カウンター、怪しい人物はいない。
入口が見える隅の席に座る。
ルール: - 現在形のみ - 見えるもの、聞こえるものだけ(思考やバックストーリーは書かない) - 1段落は最大3〜4文 - キャラクターの初登場時:名前を強調して書く(英語では大文字)
トーレス刑事(40代、鋭い目、完全にはオフにならない)
が隅のボックス席に滑り込む。
3. キャラクター名
ページの中央に配置します。台詞の行の上に毎回置きます。
トーレス
特別な表記:
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| トーレス(V.O.) | ボイスオーバー — キャラクターが語るが、そのシーンにはいない |
| トーレス(O.S.) | 画面外 — キャラクターは映っていないが、シーンの空間にいる |
| トーレス(続き) | 続き — 動きで中断された後も台詞が続く |
4. 台詞
キャラクター名の下にインデントして書きます。ページの中央寄せです。
トーレス
コーヒーを二つ、ブラックで。それと
残っているパイを全部。
台詞のルール: - 自然で、会話らしく - キャラクターごとに話し方を変える - 説明くさい台詞は避ける(「ご存じの通り、ボブ……」) - 一行一行に存在理由を持たせる
5. ト書き内の演技指示(パーレンセティカル)
キャラクター名と台詞の間に置く、短い言い方の指示です。
トーレス
(手帳から目を上げずに)
二つって言ったの。
演技指示は控えめに使いましょう: - ✅ 文面だけでは口調が本当に曖昧なとき - ✅ 誰に話しかけているかを明確にするとき - ❌ 台詞のすべての行につける - ❌ 感情がすでに明らかなとき
6. トランジション
右揃えで書きます(英語では大文字)。
カット・トゥ:
フェードアウト。
スマッシュカット・トゥ:
フェードイン:
現代の慣行:最近のスペック・スクリプトでは、ほとんどのトランジションが省略されます。シーン間はカットだと見なされます。トランジションを使うのは、それ自体に意味があるときだけです(衝撃を生むスマッシュカット、時間の経過を示すフェードアウトなど)。
シーン全体の例
屋内. 道端のダイナー - 夜
ボックス席の半分は空いている。ジュークボックスが七〇年代の
曲をハミングしている。雨が窓を叩く。
トーレス刑事(40代、仕事着のまま)が隅のボックス席に
座っている。ベルトにはバッジ。
コーヒーには手をつけていない。
ウェイター(60代、何でも二度は見てきた)が、頼まれもしないのに
彼女のカップを満たす。
ウェイター
誰かをお待ちですか?
トーレス
間違いであってほしいと思ってるの。
ウェイターは立ち去る。トーレスはドアを見つめる。
カット・トゥ:
屋外. 高速道路 - 夜
濡れた道路に、ヘッドライトがひと組だけ。猛スピードで進んでいく。
よくある書式の間違い
| 間違い | 修正 |
|---|---|
| フォントが違う(ArialやTimes New Roman) | 12ポイントのCourier系等幅フォントを使い、提出要項を確認する |
| 動きの描写に感情を書く | 内面ではなく、行動を見せる |
| 4文を超える段落 | 短いブロックに分ける |
| すべての台詞に演技指示をつける | 必要なときだけ使う |
| 余計な情報を含むスラッグライン | 短くすっきりさせる |
| スペック・スクリプトにシーン番号をつける | シーン番号は撮影台本だけ |
| 動きの描写が受け身の文 | 能動態の現在形だけを使う |
ジャンル別の書式の慣習
脚本の主な要素は、どのジャンルでも変わらず見分けられます。以下はあくまで文体上のアプローチの例であり、すべての脚本が従うべきルールではありません。
スリラー/ホラー — 短く鋭い動きの描写。余白が緊張を生みます。
ドラマ — より長く、雰囲気のある動きの描写。沈黙も書きます。
コメディ — 動きの描写にユーモラスな語り口を持たせられます。ページ上でもタイミングが大事です。
アクション — とても短い行。1行に動きは一つ。素早いカット。
書式を自動で整えてくれるソフト
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Celtx — Webベース。制作計画のツールを備えています。
Fade In — 買い切りで、プロ仕様。
WriterDuet — リアルタイムの共同執筆。
クイックリファレンスカード
シーン見出し: 屋内/屋外. 場所 - 時間帯 [左揃え(英語では大文字)]
動きの描写: シーンと動きを描写 [通常の文字、左揃え]
キャラクター名: キャラクター名 [中央寄せ]
台詞: キャラクターが話す内容 [インデント、中央のブロック]
演技指示: (言い方) [インデント、名前の下]
トランジション: カット・トゥ: [右揃え(英語では大文字)]
次のステップで、書式を実践に移しましょう。
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