柱(シーン見出し)の書き方
柱(シーン見出し)は、すべてのシーンの最初の行であり、脚本の中で最もよく読まれる行です。読み手にも、監督にも、スタッフ全員にも、今どこにいて、いつなのかを伝えます。このガイドでは、多くの映画・テレビ作品と Kashna Script が採用している国際標準(アメリカ式)の脚本書式を扱います。日本の脚本の「〇」で始まる柱のように、国によっては独自の書き方もあります。柱の正しい書き方、必要になるあらゆるバリエーション、そして読み手が数秒で見抜く間違いを紹介します。
2026年9月更新 · 約7分で読めます
1. 柱とは
柱(シーン見出し。英語ではスラグラインとも呼ばれます)は、すべてのシーンの冒頭に置かれます。左余白に大文字で書き、決まった順序で三つの問いに答えます。
制作チームはこの行をもとに撮影スケジュールと予算を組み立てます。書式がこれほど厳格なのはそのためです。夜のコーヒーショップのシーンはすべて同じ日にまとめて撮影でき、チーフ助監督はそれらのシーンを柱から探し出します。
2. INT.、EXT.、INT./EXT.
| 表記 | 使う場面 |
|---|---|
| INT. | シーンが屋内で起きるとき。部屋、車内、宇宙船など。 |
| EXT. | シーンが屋外で起きるとき。通り、野原、屋上など。 |
| INT./EXT. | シーンが屋内と屋外を行き来するとき、または両方が同時に見えるとき。道路が見える走行中の車内での会話が典型例です。I/E. は同じ意味の短縮形です。 |
INT と EXT の後には必ずピリオドを付けましょう。小さなことですが、読み手は気づきます。日本の縦書き脚本では、柱を「〇」で始めて場所と時間を書くのが一般的で、INT./EXT. にあたる決まった表記はありません。
3. 場所
場所の名前は、できるだけシンプルに、一貫して書きます。3ページ目で MARIA'S APARTMENT と呼んだ場所は、80ページ目でも MARIA'S APARTMENT でなければなりません。制作側はこの表記そのものでシーンをまとめるからです。MARIA'S FLAT と書けば、別のセットに見えてしまいます。
大きな場所の一部でシーンが起きる場合は、全体から細部へと、ダッシュで区切って書きます。
4. 時間帯
最後の部分は、シーンがいつ起きるかを示します。ほとんどの場合、必要なのは DAY と NIGHT の二語だけです。これで、日中の照明にするのか夜の照明にするのかがスタッフに伝わります。制作に本当に必要なのはそれだけです。
| 時間 | 意味 |
|---|---|
| DAY / NIGHT | 標準の選択肢です。物語がそれ以上を必要としない限り、これを使います。 |
| MORNING、EVENING、DAWN、DUSK | その時間帯特有の光がシーンにとって重要な場合だけ使います。たとえば、日の出の逃走劇など。 |
| CONTINUOUS | 時間の飛躍なしに、前のシーンからそのまま動きが続く場合。廊下からキッチンへ駆け込む人物など。 |
| LATER / MOMENTS LATER | 同じ場所にとどまったまま、時間が経過した場合。 |
柱に 3:47 PM のような時刻を書くのは避けましょう。正確な時刻が重要なら、壁の時計やスマートフォンの画面など、ト書きで見せます。
Kashna Script では、柱の書式を整える必要はありません。ただ入力するだけです。int coffee shop night と小文字で入力すれば、入力しながら INT. COFFEE SHOP - NIGHT に変わります。大文字も、ピリオドも、ダッシュも自動です。先行アクセスに登録する。
5. 場所の細分化と短い柱
登場人物が時間の飛躍なしに同じ建物の部屋から部屋へ移動するとき、毎回完全な柱を立てる必要はありません。多くの書き手は、新しいエリア名だけを大文字で書く短い柱を使います。
短い柱を使えば、テンポの速い場面も読みやすく保てます。時間が飛んだり、物語が新しい場所へ移ったりしたら、完全な柱に戻しましょう。
6. 特殊な柱
シーンによっては、それがどんな種類のシーンかを読み手に伝えるラベルが必要です。よく使われるものは次のとおりです。
| 柱 | 使い方 |
|---|---|
| FLASHBACK | 柱に付け加えます。例:INT. SCHOOL GYM - DAY (FLASHBACK)。場面の終わりには END FLASHBACK と書くか、単に現在の柱に戻ります。 |
| DREAM SEQUENCE | フラッシュバックと同じように使います。 |
| MONTAGE | 時間の経過を示す短い場面の連続。MONTAGE または BEGIN MONTAGE で始め、場面を列挙し、END MONTAGE で閉じます。 |
| INTERCUT | 二つの場所を交互に見せる手法で、典型的なのは電話の会話です。両方の場所を一度ずつ提示した後、INTERCUT - MARIA / DETECTIVE と書き、新しい柱なしでセリフを続けます。 |
| ESTABLISHING | 場所を示すための短い外観ショット。例:EXT. HOSPITAL - NIGHT - ESTABLISHING。 |
7. 新しい柱を立てるとき
場所が変わるか、時間が飛ぶたびに、新しい柱を立てます。ルールはそれだけです。夜のキッチンから翌朝の同じキッチンへ切り替わるなら、部屋が同じでも新しいシーンです。
便利な確認方法があります。スタッフがカメラを別のセットへ移したり、照明を変えたりする必要があるなら、新しい柱が必要です。
8. よくある間違い
- 柱の中で描写する。
INT. A DARK, DUSTY OLD ATTICは柱の中に描写を入れています。INT. ATTIC - NIGHTと書き、ほこりはト書きで描写しましょう。 - 時間帯の書き忘れ。完全な柱には必ず時間帯が必要です。
- 同じ場所の呼び名が脚本の中で統一されていない。
- スペック脚本にシーン番号を振る。シーン番号は撮影台本のもので、製作が始まってから付けられます。
- 太字や下線付きの柱を、応募・提出する脚本で使う。太字を使う書き手もいますが、飾りのない大文字が無難な標準です。
9. よくある質問
脚本のスラグラインとは何ですか?
スラグラインは柱(シーン見出し)の別名です。INT. KITCHEN - NIGHT のように、各シーンの冒頭に置かれる大文字の行を指します。
柱には時間帯を必ず書くべきですか?
はい。完全な柱はすべて時間帯で終わり、たいていは DAY か NIGHT です。同じ連続したシーン内の部屋を示す短い柱では省略できます。
柱は太字にするべきですか?
飾りのない大文字が標準です。太字の柱は一部の書き手の好みで、間違いではありませんが、求められてはいません。
柱の CONTINUOUS とはどういう意味ですか?
CONTINUOUS は、人物がある部屋からそのまま別の部屋へ歩いていくときのように、時間の飛躍なしに前のシーンから続いていることを意味します。
Kashna Script は書いているそばから脚本を業界標準の書式に整えます。シーン見出し、登場人物、台詞、転換まで。メニューはなく、すべての機能にワンキーで。
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